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kakinoki ハウス

kakinoki ハウス

マンションリノベーション
住宅+事務所
設計監理:一級建築士事務所KAKINOKI
施工会社:かしの木建設株式会社
延床面積:63㎡(19坪)
所在地 :東京都荒川区
家族構成:夫婦+子供1人+犬1匹
設計期間:5ヶ月
工事期間:3ヶ月
竣工年月:2019年9月

「kakinokiハウス」は私たち夫婦と娘1人、犬1匹が暮らす住まいであり、私たちの仕事場だ。中古のマンションを購入しフルリノベーションした。マンションだけど庭が欲しいと思い、1番開口の大きい明るい場所に、広くて開放的な「庭」と呼ぶ居場所をつくった。天井を最大限高くとり、住戸面積の1/3くらいの広さがある。

意匠的に庭に見えるようにはしていないので、庭にはぜんぜん見えないが、不思議と庭にいる気分。家族や友人との食事の場であったり、娘が絵を描いたり遊んだり、私たちが仕事をしたり、とても開放的で柔軟な空間だ。時にはボール遊びや縄跳びもする。窓からは街と空と公園がよく見え、鳥を見たり、月や星を見たり、外の風景が庭の一部になっている。

 

この庭以外の場所は、少し奥まった、安心感、落ち着きのある居場所とした。庭とは対照的で家を感じる。木製建具越しに庭や外も見え、程よいつながりが感じられ、とても居心地が良い。個室もなくとても小さな住まいだが、日々の豊かさを感じられる。

 

水まわりは、大工さんによる製作だ。脚などの構成が見えるようにし、どこか素朴な雰囲気にした。キッチンの内部寸法も手持ちのものに合わせて決めた為、ストレスなく使いやすい。ステンレスの天板の小口寸法は、他の木枠と同寸法とした事で統一感がでた。

照明は必要最小限だ。必要な場所に必要な灯のみ。無駄のない設計としている。天井に映る自然の陰影も綺麗に見える。

小さな住まいなので、ほぼワンルームなのだが、引き込戸が2つだけある。枠のないデザインだ。細かい部分まで気を使ってデザインしたことで、愛着が湧いている。目にする度に嬉しくなるものだ。

ほぼ見渡せてしまうほどの小さな住まいであるが、自分の手が行き届く為、小ささはデメリットにはなっていない。これから、生活の仕方が変わるかもしれないが、様々な使い方ができる余白がある空間の為、不安もなく楽しみである。今5歳の娘は階段のある家に憧れがあるようだが、いつかこの家の風景や暮らしを愛おしく思ってもらえるといいなと願っている。

kakinokiハウスの日々の暮らしは、こちらのInstagramからどうぞ→ click
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